EDF防衛記録

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「浮遊都市接近！！」

　突然、オペレーターの声が響く。
　やがて、空間に歪みが発生し、空一面を覆う巨大な浮遊都市が姿を現す…！！

　えーと、もしかして…。もしかしなくても……(汗)
　いつぞやの光景が頭をよぎる。あれは確か初めて浮遊都市と出会った時だ。
　………まさか。

　　突然始まる一斉射撃。たった一人にこれだけの一斉放火。全くもって大人げない大ボスである。

　とりあえず飛んで走って動きまわる。立ち止まったらアウト。レーダーを見ると反応もあるが、それに構うのは後だ。

「ぜぇ、ぜぇ…」

　頑張った甲斐もあって、ダメージは少し。なんとか一斉攻撃は凌げたようだ。
　しかし、今回の浮遊都市は今までにまして意地悪だった。

　続けて近衛UFOが出撃。そして、当然のことながらそれがこちらへと向かってくる。

「…………」

　休む暇すらない。とは言え、最初からいる敵さんが動く様子はないため、慌てる事もないようだ。
　落ち着いて、まずは深呼吸。それから近衛UFOをまずは全滅させる事に集中する。

　今回の装備はサンダーボウ２０R。そしてNormal世界ではオーバースペックとしか言えないＲＳＲプラズマランチャーの二つだ。特に後者はエネルギー消費のわりに威力は高く、連射性能も高いと言う優れものだ。それでも良い気になって撃ちまくれば、あっという間に強制冷却突入なので気をつけなければいけないのだが。

　飛んでくる近衛ＵＦＯをサンダーボウ２０Ｒで攻撃する。
　が、あたり具合によっては一回で落ちない事もある。今まで深く考えなかったが、地味に防御力もあがっているようだ。ちなみに密集している時はＲＳＲプラズマランチャーを叩き込んで吹き飛ばす。この武器、単発でも性能はなかなか良いのだ。……精度はそこそこなので遠くを狙うと逸れちゃうのだけど。

　ビルを盾にしたりしつつ攻撃を凌ぎ、近衛ＵＦＯを撃退。
　今なお空に浮かんでいる浮遊都市を気にしつつも、動きを見せない敵さんの元へと急ぐ。

　すぐに発見した。

　あのもっともインベーダーらしいロボット兵器ディロイとダンゴ虫メカだ。
　しかし、待機中なのか。動く気配はない。……となれば、先制攻撃あるのみ。使う武器は迷うことなくＲＳＲプラズマランチャー。そして、エネルギーが満タンになるのを待って……。

　エネルギーを使い切る勢いで撃って撃って撃ちまくり、叩き込む。
　視界がプラズマ弾の爆発によって、白く染められる。そして、再び視界が戻ると、そこには火を吹いて崩れず立ち上がるディロイとダンゴ虫ロボの残骸のみ。

　あぁ、ちょっと失敗かな？(汗　

　とりあえず、仕留め損ねたディロイはサンダーボウ２０Rで片付けて、次のグループの場所へと向かう。
　今度は同じ戦法で動く前に片をつける事が出来た。
　動き出すと厄介なディロイも、待機状態の内に猛攻でしとめればウハウハである。

　そして、それが起こったのは突然の事だった。
　ちょうど４つ目の待機グループを襲撃しようとしたところで、いきなり近衛ＵＦＯの第二陣が出撃。それの迎撃に頑張っていた時の事。

「ジェノサイド砲が来るぞ！！」

　味方の通信が響く。
　そう言えば浮遊都市も持ってたっけ……。さすがにあれを食らっては洒落にならない。そう思い、その場から退避しようと振り返ると―――――

　どうしよう…って迷う暇もなさそうだ。
　とりあえず教訓が一つ。浮遊都市相手の時は、ちゃんと頭上を確認すること。

　さて、とりあえず一体、この状況で私はどうしたらいいのだろう。
　逃げる余裕なんかあるはずがない。だが、だからと言ってこのままでは即死は間違いない。

　もはや、これまでか…。いや、まだだ！！私はこんな所で死にたくなんかないっ！！
　今、死んだら大好きなケーキが二度と食べられなくなる！！【世界ケーキ食べ歩き紀行】の夢も果たせなくなる。そんなのはイヤだ！！
　今回は負けでもいい。でも生きては帰らなければ。
　どうする……。何か方法があるはず…。

　１秒が恐ろしく長い。
　だが、このチャンスを逃す訳には行かない。何か…何か手があるはず……！！

　そうだ。この手があったっ！！
　死中に活を見い出すとはまさにこの事。
　ジェノサイド砲着弾の本当に直前。私は咄嗟にメニューを開いた。

　時間が止まり、眼の前に再出撃・撤退・ゲーム設定等の文字が浮かぶ。迷うことなく撤退を選び○ボタン。
　次の瞬間、視界が暗転し―――――

　―――――気がつくと、そこはベッドだった。
　……どうやら夢だったらしい。でも、夢でなければメニュー開いたりとかそんなことできるはずがない。ゲームとは言え、こっちにとってはゲームじゃないのだし。

　しばらくボ〜っとしていると、基地内に警報が響いた。どうやら出撃のようだ。
　すぐさま身支度を済ませて部屋を飛び出す。

　とりあえず、次はジェノサイド砲の位置とかもちゃんと考えて動こう。そう決意しながら……。

To Be Countinue....

■ おまけ■
　ある意味、決定的瞬間とも言える光景。
　でも実際のプレイではメニューも開かず、爆死だったりするorz