海上に集結した円盤を海岸で迎撃する。それが今回のミッションだ。
そんなわけで、ただちに出動する私だったのだが――――
―――レーダーを見ると、後ろにも反応があった。
円盤だけじゃなかったっけ? そう思いつつ降り返ると、そこには歩行戦車ダロガが一匹。ふと気づけば遠くにも一匹。
そして、やや遅れて司令部のオペレーターが叫ぶ。
「レーダーに反応! 新手です! このままでは挟み撃ちです!」
いや、すでに気がついているんですけど……(汗)
もしかして、司令部のレーダーは携帯用のものより性能が低いのだろうか…?
司令部の態勢にいささか不安を感じつつ、今回の装備を確認する。
今回持ってきている武器はガイストと呼ばれるミラージュ・ゼロと同じ誘導レーザーと、最近お世話になりっぱなしのサンダーボウ10。
まずはガイストを構え、誘導型だから狙わなくても当たるだろうと、適当に向けてトリガーを引く。
―――遅かった。
プラズマグレネードに比べれば断然速いが、それでも遅かった。
ノロノロと、だが着実に歩行戦車へと飛んでいく鈍足誘導レーザー。よくよく考えたら、レーザーって光速のはずだから、こんなに低速なはずはないのだけど…。
やがてようやく着弾。と同時に見た目のしょぼさと裏腹に、それなりに派手な爆発が起こる。
まぁ、こんなものなのね。そう思いつつサンダーボウ10に切り替えようとして、ふと気がついた。
それを確かめるために、今度はトリガー引きっぱなしで撃つ。
あ!?エネルギーが減らない!?
いや、本当は減っているのだろうけど。供給と消費のバランスの都合からか、実質減っていないのだ。
つまり撃ち放題。キャ〜☆
いい気になって撃って撃って撃ちまくる。撃ったレーザーはすぐには当たらない。それこそ、しばしの間が空いて、次々と着弾。そして連続で爆発が起こる。…思った以上に爽快だ。
ガイストを俳句にするとこんな所だろうか。
―――災難は、忘れた頃に、やってくる。
どっかで聞いたことがあるような気もするが、気にしない。
火を吹いてその場に鎮座するダロガを満足そうに眺める。と、そこでいきなりレーザーで後ろから撃たれた。
アーマースーツのおかげで怪我はそれほどなかったが、振り返ってみると円盤がたくさん。
そういえば、元々は円盤を迎撃する予定だったんだっけ……。歩行戦車ダロガに気を取られていて、すっかり忘れてた…。災難は忘れた頃に〜ってほんとね。ふふふふふっ♪
後ろから撃つとはいい度胸してる。今度は、そっちを片付けてやるから覚悟しとけ。
サンダーボウ10とガイストを巧みに使いわけて攻撃を再開した。普段はガイストをばら撒き、急接近してきた相手をサンダーボウ10で落とす。
ガイストは弾速は遅いが誘導するため、これが意外と何かの拍子に直撃するのだ。例えば攻撃のために止まった瞬間とかに。まぁ、あれ以上早い相手には恐らく当たらないだろうけど…。これだと巨大生物にも結構使えるかもしれない。
なんか低速シリーズで始めて役に立つ物のような気がする。
そうこうしているうちに、円盤群も全滅。もう一匹いた歩行戦車も安全距離からのガイスト連射で仕留め、今回のミッションも終了…かと思われたが甘かった。
新たに増援が来たのだ。
っていうか、ちょっと待って? 今、あの歩行戦車どこから出てきた? なんか、コマ飛びしたみたいに出てきたような気が……。
……あれもインベーダーの技術の高さなのだろうか。きっとそうなのだろう。
しかし、敵は見落とすは、増援は来るは…。帰ったら臨時ボーナスもらおうかな。でないと、やってられない。
まぁ、戦法が確立している以上、苦労はしなかった。
円盤と歩行戦車の組み合わせなのだが、移動速度があまりに違いすぎて、円盤を全滅させてからでも、充分余裕で歩行戦車に対応できるのだ。これで同時に攻撃されていたら、さすがにちょっと辛いかも知れない。けれども、Normalである以上、さほど問題はない。
こうして、鼻歌交じりとまではいかないが、増援も片付け…今度こそ作戦が終了した。
と、そこでオペレーターからの通信が一つ入る。
「敵は殲滅です! 噂には聞いていましたが…さすがですね!」
そ、そう? まぁ、さすがに褒められて嬉しくないわけではない。
…って、噂?
あの……例えば、どんな……噂……?
と、尋ねるもこっちの通信は届いてないらしく、返事はなかった。
心当たりは――――たくさんある。だが、ほとんど噂になってほしくないような事ばかりの気がする。
気になる。このオペレーターは、どんな噂を聞いたのか。そして、その噂を誰から聞いたのか。
――――だって内容によっては、抹消しないといけないし?
To Be Countinue....
■おまけ■
一部を除いて、敵増援は前触れもなくいきなり瞬間移動してくるのはちょっと怖いと思います。
一度、お遊びで長距離移動して敵を倒したら、増援が周りに現れて、度肝を抜いたことが(汗)
Comment
きっとマップ外から出すのでは遅すぎるのでしょう・・・
それか画像だけ作られていて実は敵も歩けないか・・・
せめて火球落下のようにマップ外から降らしてみてはどうなんでしょうかね?
きっと巨大生物群は大気圏で焼け死にますが(笑
そのためにキャリアーがいるのですよw
増援が目の前に来るのはびっくりしますよね(笑)で、漆黒のスタート地点でビル(正面の高いやつ)の上以外の蟻を倒します。次にビルを破壊します。でバイクに乗ってビルのあった所に行きます。すると上から敵が降ってくるかと思いきや・・・試してみてください。(読みにくかったらすいません。)
実は、それ経験あります。増援で囲まれて度肝を抜いたのは、まさにその場所でしたw
…実は増援じゃなかったわけですが(汗