市街地に巨大生物が出現。
もはや定番となった放送に、すぐさま身支度を済ませて出撃。今回は久々に、相方の彼女と一緒である。
いつもと違って作業を分担できる分、負担は少なくて済むので大助かりだ。
そんなわけで現地に到着。
「う゛……」
が、そこにいた巨大生物は蜘蛛バゥだった。しかも、これまた数が以上に多い。さすがにこれだけ多いと…精神的にはつらいが、逃げてしまったら意味はない。撤退=やり直しと言うのが、この世界の不条理な法則なのだ。
そんなわけで、いつもの自己暗示を使う。
あれは蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。バゥって名前の違う生物!!
――――よし、今日も自己暗示成功!! だが、油断は出来ない。
「先輩、見てください。また―――――」
「ストップ!!……その先は言わないで!!」
「は、はい…(汗)」
案の定、相方さんが持ち前の天然を炸裂させようとする。…が、それも阻止に成功した。
これで今回は冷静に―――――
あの………でかいのは何?(滝汗)
〜視点:相方のペイルウイング〜
それは突然の事だった。。
先輩は、顔色を変えると180°踵を返して、どこかに飛んでいってしまったのだ。
「せ、先輩どこに行くんですかー!?」
呼び止めようとするも、先輩は聞く耳もたずと言った様子で飛び去ってしまい、あとには私が一人残される。
「ど、どうしよう…」
目前に迫るたくさんの蜘蛛さん達。よく見たら、おっきな蜘蛛さんもいる。
あぁ、そうか…。先輩、蜘蛛さんとか嫌いだったけ…。だから、おっきな蜘蛛さんは怖いじゃ済まされないのだろう。確かに苦手な生き物が巨大化していたら、誰だって怖い。
けれども、先輩に比べれば実戦経験の乏しい私に、この場を凌げるのだろうか?
とっても不安だ。けれども、先輩は一人ででもがんばっていた。それなら私もやらなきゃ…!!
意を決して、サンダースナイパーDを構え攻撃を開始する。
けれども、元々後方支援装備しか持ってきていないため、エネルギー消費型の武器しかない状況では、とてもじゃないけど蜘蛛さん達に対処しきれないのが実状だった。
しかも、おっきな蜘蛛さんが輪を掛けて怖いのだ。
「やっぱり、私じゃ無理ですよ〜」
諦めずに応戦はするも次第に追い詰められる。
……と、そこですぐ隣に誰かが降り立った。
「あ、先輩……」
そこにはどこかに逃げてったはずの先輩がいた。なぜか、目が血走っていてすごく怖かったけど…。
そして、手にはプラズマグレネードと同タイプの投擲用武器が一つ。
「…ふ……ふふふふふふふ…」
なぜか俯いて無気味に笑う先輩。なにやら、ほの暗いオーラのようなものまで見える。
「………ただでさえおっきいからイヤなのに…。さらに大きなのがいるなんて聞いてないのよ…」
それはわかる。巨大生物のさらに巨大なものがいるとは普通は考えない。
「まぁ、いいわ。とりあえず…開発部から強奪してきた持って来た、このアルマゲドン・クラスターで全部まとめて消し飛ばしてやるわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
先輩はそんな風に叫ぶと、手に持っていた何かを思いっきり放り投げた。
飛んでいったエネルギーの球から、下の方へとさらに小さな光の球が5つほど落ちて、正面全てが爆発の渦に飲み込まれる。
爆発によって吹き飛ばされ蜘蛛さんが数匹飛んできたりもするが、どうなっているのは皆目見当もつかない。
ただ、ものすごくとんでもない事が起こったのだけはわかる。
そして、やがて爆発が収まるとそこには一匹の蜘蛛さんもいなかった。
まさに一網打尽と言ったところだ。
ふと横をみると、涙目になって肩で息をしている先輩がいた。けれども、どこか晴々とした表情でもある。
それこそ怖い物がいなくなって、ほっとしたような…。そんな感じだ。
でも、一つだけ思う。
わざわざ基地に帰って持って来て使いたくなるくらいに嫌だったんだな〜と。
To Be Countinue....
■ おまけ■
ついに投入されてしまったA.C.ことアルマゲドンクラスター。
使用タイミングがはやいと思われそうだけど、良いのです。フェイさんだから(ォィ
とりあえず、凄まじいです。本当に凄まじいです。流れ弾が真っ直ぐこっちに飛んできたときは笑えませんでしたが。
冷却状態のペイルじゃ逃げられないよ…orz
Comment
いやもう凄いとしか言いようがありません。
ちなみに前の俺はA.C.の事をアーマー○・コアだと思ってました。(笑)
ミッション0にちょっと出てましたし。
あ〜w あれは、ペイルウイングのエネルギーのシステムが似てるという例えだったのですよw
超獣結集なんかは密かに楽しみにしてたり(笑
アルマゲドンクラスターは威力と範囲が半端じゃないかわりにキッチリ狙いつけれないのが痛かったです。
個人的にはジェノサイド砲のが好きだったり。
ちなみに僕もジェノサイド砲の方が好きですw
アルマゲドンクラスターは使いにくいですからねぇ。