〜前回のあらすじ〜
フェイ御用達のケーキ屋さんがある街に、爆撃機の編隊が襲来した。
心のよりどころであるケーキ屋さん改め街を守るために出撃したフェイはその奮闘のかいもあって、最低限の被害でケーキ屋さん改め街を守る事に成功する。
だが――――まだ攻撃は終わっていなかった……。
〜本編〜
とんぼ返りと言う言葉がある。
まさにその言葉のとおり、基地に帰った私はさらなる爆撃機編隊の接近の報を受け、すぐさま出撃するはめになった。しかも、場所はまたケーキ屋さんのある街!!
おのれインベーダーっ!!性懲りもなくっ!!!!
とりあえず武器庫にあったサイブレードと言う誘導レーザーとイズナーEカスタムを持って、現地へと急行する。
すでに上空は爆撃機がたくさん待機していた。ただ、まだ攻撃は始まっていないらしく、街並みは健在。さっき壊れたはずのビルが直っているのはきっと目の錯覚に違いない。
前回同様、なんとなく攻撃しない方が被害を抑えられるのではないかと言う気もするが、それでは話が進まないので攻撃を開始する事に。
それにしても。
インベーダーは本当に巨大化が好きらしい。女王蟻といい、大蜘蛛デカバゥといい、大ムカデドラゴン・センチビートと言い。巨大生物をさらに巨大にした例は幾つもある。でも、まさか―――――
爆撃機まで巨大化させるなんてねぇ(汗)
司令部の報告では、火力は半端な物ではないらしく真下は非常に危険らしい。まぁ、言われなくても爆撃は下にするものだから当然だとは思うけど。
まずはサイブレードをぶっぱなす。
この武器は最初一定距離を直進し、それから誘導すると言う少し変わった武器だ。しかし、その特性のおかげで、中距離ならば直接狙う事もできる。普通の誘導兵器は問答無用で近くの敵に勝手に飛んでいくため、たまに狙いたいが狙えないと言ったアクシデントが生じるため、そう言う意味では使い勝手はとても良いといえるだろう。直接狙って避けられても、その後誘導するわけだし。
飛んでいったレーザーはしっかりと爆撃機の一機に直撃し、撃墜。
だが、ここからが修羅場だった。それまでのんびり空を飛んでいただけだったのに、一斉に行動を開始したのだ。当然、あの巨大爆撃機も。
もしかしなくても私のせい? 私が攻撃したからいけないの!?
とりあえず叫んで見るが返事はない。
いずれにしても、あれだけの爆撃機が一斉に爆撃しだせば、その凄まじさはとんでもないものだった。
降り注ぐ爆弾。幾つも起こる爆発、そして崩れる建物。
特に司令部の言うとおり、でっかい奴の火力は洒落にならない。不思議とこう言う情報だけは正確だ。その割には簡単に罠にはめられたりするけども。
そして無数の爆撃と同時に不思議な現象も起こった。
なぜか世界がゆっくりに見えるのである。そして心なしか、身体が重く感じて思うように動けない…!!
なんか、このままでは拙い。
原因は不明だが、この重さと言うのは非常に厄介だ。
しかし諦めるわけにはいかない。もしこのまま爆撃が続けば、この街が―――ケーキ屋さんが破壊されてしまう。だが、それだけは阻止しなければ……!!
たとえ…ここが廃墟になろうとケーキ屋さんだけは守らなければ!!(ぇ
とりあえずだが、戦法もへったくれもないのだが、やはり空を飛べると言うのは便利な物で、一旦飛んでしまえば爆撃が当たる可能性は一気に激減。あとは接近してイズナーEカスタムでの近接戦の繰り返しで、数をどんどん減らす力押しで攻める。
なんせ所詮は爆撃機。しかも対空砲なんぞない分、上から攻めればサクサク落とせるのだ。実際、爆撃機は戦闘機には弱いとも言うし、まさにそのとおりだと思った。陸戦兵の方はものすごく大変そうだけれども(汗)
ともかく、今回も爆撃機部隊を全滅させる事が出来た。
さすがに前回のように建物の被害を抑える事は出来なかったが…。
なんか、かなり見晴らしが良くなった気もするが、全部インベーダーの爆撃のせいなのだ。私は何も悪くない。
なんと言ってもケーキ屋さんも無事だったし♪
そんなわけで、任務を終えた私は意気揚々と帰っていくのであった……。
■おまけ■
巨大爆撃ドレット・ノート。奴の最大の武器は、処理落ちによる精神攻撃。
……まぁ、もう一つ処理落ち攻撃仕掛ける奴がいますがね(汗)
Comment
初耳っす、たぶん初耳っす。
次は61・・ということは闇蜘蛛ですね(笑
微妙に百鬼夜行と似ていてこれまたネタに困りそうな・・・