廃墟と化した東京に敵の大部隊が、総攻撃のための集結を開始した。
その総攻撃を阻止するために、ただちに攻撃を行う事になったのだが――――
「先輩。総攻撃のために集結している大部隊に、これから攻撃するんですよね?」
「……一応ね」
「すごくたくさんいますね」
「……そうねぇ」
「今から総攻撃しようとしてる大部隊に、二人で挑むのってどう思いますか?」
「…聞かなくてもわかるでしょ……?」
なぜか、こっちは二人しかいなかった。
まぁ、いつものことだけど…。EDFのお偉いさんはどういう基準で、こういう振り分けをしているのだろう…。ぜひ、一度聞いてみたものだ。
さて、とりあえずはお仕事である。
とは言え、これだけの数だ。さすがに作戦を上手く考えなければ、とんでもない目にあうのは確実である。
どうしたものだろうか…。と周囲を見回してみると、誰が置き忘れていったのか…EDFの戦車ギガンテスが止めてあった。
なぜこんな所に置いてあるのかはわからないが、けれどもせっかくあるのなら使わせてももらおうと、ギガンテスの方へと歩いていく。
「先輩、ギガンテスの運転できるんですか?」
「なんとかなるんじゃない? 前に誰かが左スティックで操縦。右スティックで主砲の操作。□ボタンで発射って言ってたし」
何かが根本的に間違っている気がするが、戦車に乗っていた隊員が言ってたのだから間違いはない。
「せっかくなんだし、ある物は使わせてもらいましょ」
そう言いつつ、戦車のハッチへと手を掛ける。
「…………」
「……先輩? プラズマランチャーなんか持ち出して何を…?」
ふぅ、すっきり♪
なんなんだ。あの「陸戦兵専用」のマークは。しかも、しっかり鍵までかかってたし。
とりあえず気を取り直して、正面の敵部隊へと向き直る。
戦車が使えない以上…、一体どう攻めたら――――
「…………」
「あの、先輩?」
「…………ねぇ、一つ聞いていい?」
「なんですか?」
「何かした?」
「あ、はい。優先的にキャ――――」
「おーけー。その先は言わなくていいわ」
かつての悪夢が蘇る。キャリアーを優先的に潰したせいで、大量の敵に迫られ袋叩きにされたあの夢を。
その後、それを教訓に力押しはやめたのを覚えている。
それはともかく――――これは夢じゃない。現実だ。
「あの〜、先輩怒ってます?」
「帰ったら特訓ね。だから、絶対に生きて帰ること」
「は、はい…(汗)」
以前だったら、やられているかもしれない。だが、今回は一人じゃない。
一人で駄目でも二人なら。いざとなれば、彼女を囮にしてでも切り抜けるのみ!!
「作戦はただ一つ。ともかく片っ端から潰す。誤射は禁止。わかった?」
「はい!!がんばります!!」
結果から言えば、なんとか凌げた。酸は浴びるわ、糸には絡まるわ、UFOのレーザーには撃たれるわ、ダロガのビームには吹っ飛ばされるわ、散々だったがなんとか生きれた。
とは言え、課題も出来た。
やっぱり彼女にはもうちょっと状況判断能力をつけて回らなければ…。
このままじゃ、いつか絶対にやられる。インベーダーじゃなくて味方に!!
To Be Countinue....
□おまけ□
キャリアーからキャリアーへと上っていって、到達した場所です。
こういうのはペイルウイングの特権ですなw
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で、次は前半戦ラストステージ(?)ですね!前大戦でのラスボスをフェイさんは足手まt・・・相方つきでどのように攻略するのでしょうか!?