「ロンドンに昨日出現した巨大生物が出現した。ただちに出動するように」
「………」
「あら?あなたはなぜ行かないの?」
「もうあの蜘蛛相手だけは絶対いやです。だから、行きません」
「そう、いつもがんばっているから今日は特別にデザートを出してもらおうかと思ってたのだけど」
「…っ!? …た、食べ物で釣ろうとしても、行きませんからね!?」
「しかもケーキ3個」
「ただちに出動してきます!!」
そんな経緯があって、私は再びロンドン市街へと立っていた。
やがて前方から巨大蜘蛛の一団がこちらへとやってくる。
怖い。怖いけど、前回だってなんとかなったのだ。今回だって、なんとか切り抜けられるはず…!!
さぁ、来るなら来なさいっ!!返り討ちにしてあげるわッ!!
地球の平和のため。そして、私を待つ3個ものケーキのために!!
…やっぱり、これは怖いよぅ。
で、でもここで逃げたら、3個のケーキたちが…。
だから逃げちゃ駄目。
逃げちゃ駄目。逃げちゃ駄目…。逃げちゃ駄目…!!
あ、こういう時は、目の前にいるのを蜘蛛と思わなければ良いんだ。そう、目の前にいるのは、ただ足が八本あって、お尻から糸を出すだけの生き物。決して蜘蛛なんかじゃない。
ついでだから、名前をつけよう。どうせなら…かわいい名前が良い。
……よし、バゥにしよう。
あれは蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。蜘蛛じゃない。バゥという名前の違う生物…!!
よし、自己暗示成功。もう、怖くなんかないわ…!!
恐怖という足枷さえなければ、強敵かもしれないが脅威ではない。
バーサク化(凶戦士化)していたとはいえ、仮にもすでに一戦を交えた相手。攻撃のタイミングなどは大体掴んでいる。
後ろへバックして距離を開けつつ、新たに採用された新兵器E3プラズマランチャーで頭数を減らし、近づいてきた奴はレイピアで仕留める。あの妙に当たり安定のある糸は厄介だったが、かりにもNORMALだし、勝てない相手ではない。
どの敵もそうだが、遠距離から数を減らすと言うのは有効な手段のようだ。高機動を生かしたヒット&アウェイがモットーらしいペイルウイングらしくない戦い方だが、何事も安全第一。
ようは勝てば良いの。勝って無事に帰還できれば。
そうこうしているうちに、蜘蛛バゥも全て撃退することができた。あとは、帰ってケーキを食べれば任務完了だ。
「敵の飛行物体が近づいてきています。注意してください」
「…………」
ふと見上げれば、そこには大型円盤がいた。
そして、さらに気がつけば――――
「…………(汗)」
大型円盤は蜘蛛バゥをさらに投下していた。
おのれインベーダーめ。なんとしても私にケーキ3個を食べさせないつもりか。
おーけー。それならそれでやる事はただ一つ。
我が前に立ち塞がる存在は、全て討つ!!
今夜のケーキ3個のための礎となってもらおうかっ…!!!
いけないいけない。またちょっと本性が出ちゃった…。でも、いつもの事だから周りには誰も――――
あ゛………(滝脂汗)
To Be Countinue....
■おまけ■
「おい、どうした。大丈夫か!?」
「な、何か…見てはならない物を見てしまった気がするんだが…。…お、思い出せない……ぐふ。(気絶)」
■あとがき■
初めてこのステージをやった時…、武器の関係上泣く泣く撤退した覚えがあります。
だって陸戦兵で、スナイパーやロケットランチャー持っていかなかったんだもん(涙)
あそこので、キャリアーが出るのは詐欺だと思いました。
Comment
うわーぃ、初コメだ〜。ってか過去じゃん;