その蟻はこれまでの蟻とは違っていた。
黒蟻を凌ぐ生命力。そしてさらに丈夫な殻に覆われた真紅の巨体。
そう、今…対峙しているその敵は、まさに赤蟻だった。
しかも司令部の報告どおり、生命力が強い。
なぜならE3プラズマランチャーですら、一撃で仕留められないほどの硬さなのである。
それだけではない。動くのも黒蟻より早いのだ。
さすがに3倍とは言わないものの、やはり赤と言う色は特別な色らしい。
どうして、インベーダーにその概念があるのかは謎だけれども。
それが大挙して押し寄せてくるのだ。威力負けしているE3プラズマランチャーでは、もはや抑え切ることすらままならない。
だが、私の手にはレイピアがあった。しかもレイピアの強化型であるレイピア・スラストだ。
その違いは――――
レイピアが拡散するのに対して…。
スラストは前方収束型になっている。威力は変わらないのだが、そうすることで総合的には威力を高めたと言う、ちょっと微妙な武器だ。その代わり広範囲への攻撃ができなくなっているのが短所。
後は持ち前の機動性を利用すれば、そのくらいは充分にカバー可能だ。
とは言え、突っ込むほどの勇気はないので、まずは思いっきりエネルギーの続く限り遠くへと逃げた。
これは敵前逃亡じゃなくて戦略的撤退とも言う。
その結果固まっていた赤蟻の群れはバラバラになる。後は各個撃破していくのみだ。
数が多ければ、まとめて相手をしなければいい。少しずつおびき寄せて仕留めていけば良い。
この前の夢(Mission22参照)で得た教訓がさっそく役に立ったようだ。
やがて赤蟻の群れを全て片付けたのだが、今回もまた増援が出てきた。しかも、一度ならず二度までも。
相変わらず、突然レーダーに反応が現れると言うのは、ちょっと怖い。
せめてキャリアーなり、巣穴なりから出てきてくれると精神的は助かるのだけど。
しかし、赤蟻もといインベーダーに抗議をしても意味はないだろう。だって、そういう仕様なんだし。
いずれにしても赤蟻は少し厄介な相手だった。
唯一の救いは、向こうの攻撃手段は噛み付きしかなかったと言う事だろう。そして、接近戦でのみ絶大な威力を発揮できるレイピアスラストを所持していた事。
もし、違う武器だったら状況は変わっていたかもしれない。
プラズマグレネードなんか持って来た日には、たぶん生きてはいないだろう。
いずれにせよ、絶妙なタイミングでレイピア・スラストを渡してくれた開発部には感謝だ。
最初の方は、本当に大丈夫だろうかと不安になったけど…。
To Be Countinue....
■おまけ■
…微妙にネタに困りだしてきた今日この頃。ワンパターン化して来そうで怖いですorz
Comment
しかし、後で見返してみると修正する部分がわっさわっさ・・・_| ̄|○
ネタ作り、頑張ってくださいね〜(汗
ボクモ ガンバリマス(滝汗