とーとつだが、地下の巣への再突入作戦が行われる事になり、私もその突入要員に抜擢されてしまった。
なんでも、巨大生物は地下で増殖を続けており、それをどうにかしなければ地上の被害は増える一方なのだそうだ。
確かに、何に対しても元を断つのは有効な手段だと思う。
噂だって元を断てば広がらなくなるわけだし。それは身を持って経験したし。
ともかく、今回の作戦は今まで以上の激戦が予想される事から、準備を万端にするようにとのことだった。
そこで開発部から、新たに開発された装備を受け取ってくる。
イズナーA。サンダーボウと同じく電撃兵器だが、こちらは拡散ではなく高圧電撃を連射するタイプ。サンダーボウをショットガンとすれば、イズナーはアサルトライフルと言った所だろうか。
少々、射程が短い(と言ってもレイピアに比べれば倍くらいはあるけど)のが難点だが、使い勝手はいいはずだとのお墨付きも貰っている。その言葉がもっとも不安を描き立てられるは敢えて言わないでおく。
もう一つの武器は、前回の地下突入戦でお世話になったプラズマランチャーの後継機であるE3プラズマランチャーをチョイスしたことを付け足しておく。
作戦開始から10数秒後。すぐに地下鉄のトンネルの先の方が黒蟻の一群が迫って来るのが見えた。さらにレーダーを見ると、後ろのほうにも反応がある。
………はて、つい最近似たようなことがあった気が。
非常にその反応は気になるが、、とりあえずは正面の敵を排除するのが優先と、躊躇うことなくE3プラズマランチャーを構えた。
以前も言ったことだが、狭いトンネルではペイルウイングの機動性は100%は生かせない。だが、避けるスペースがないのは相手も同じ。まして、巨大生物であるため向こうのほうが狭い。となれば、やったもん勝ちの先手必勝がもっとも有効な手段なのだ。
後ろへと後退しつつ、E3プラズマランチャーを撃つ。実は後ろに下がりつつ攻撃すると言うのは、基本的な戦術の一つなのだと、つい昨日知ったのはここだけの話だ。
そして、どのくらい移動したか…。後ろから聞こえてきた物音にふと振り返ると――――そこには蜘蛛バゥが迫っていた。例によって、それなりにたくさん。もちろん前方からは黒蟻も迫って来る。
まさに前門の蟻。後門の蜘蛛バゥ。
あぁ、やっぱり挟み撃ちなのね今回も…。
さらにまるで狙ったかのように通信が飛び込む。
「敵の罠に落ちたようです! 背後からも敵が迫っています!」
「んなこと、わかってるわーっ!!(怒)」
とりあえず0.2秒と言う速さで突っ込みを入れる。
やっぱり一度、あそこの方々は前線に出た方が良いと思う。かの有名人もこう言っているくらいだ。
「事件は会議室で起こってるんじゃない。現場で起こってるんだ!!」
いつか逃げる振りして司令部まで誘導しようかしら…。
そんな事を考えている間に、気がつけば完全に囲まれており、慌てて飛行ユニットを使って天井スレスレを飛び越える。黒蟻はともかく蜘蛛バゥをあの距離で相手にするのは、さすがにつらい。
まずは黒蟻の一群を飛び越し、幾らか距離を開けたところで降り返ると、それはそれでちょっぴり凄い事になっていた。
トンネル内にひしめく黒蟻と蜘蛛バゥ。なんつーか、これはこれで精神的に引きたくなる。
躊躇うことなく、E3プラズマランチャーをエネルギーが尽きるまで撃ち込み、イズナーAのトリガーを続いて引く。バッテリー内蔵型の武器は強制冷却中でも撃てるから、こういう時は便利だ。
幾らか巨大生物を排除したころ。地上に待機していた隊員からの通信が飛び込んできた。なんだか、妙にパニクっているようだ。鏡がどうとか言っているが、混戦状態になっているらしくいまいち要領がつかめない。
さしあたりレーダーに反応はあるも、周りには敵はいない。
このまま予定通り突っ込もうか……。
そう考えて飛行ユニットを起動させたところで――――
「作戦は中止だ。総員撤退せよ」
―――――また?
でも、まぁ…仕方ないか。地上の方もちょっと気になるし……。
小さくため息を一つ。そして、来た道を引き返し始めた。
To Be Countinue....
■おまけ■
敵が残っているのに撤退させられ、微妙に不満すらかんじたステージでした。
Comment
漆黒のあれって増援じゃないんですか!?
上から降ってくるかと思いきや目の前に増援が!と思っていたんですが。また今度調べておきます。
あと今回の写真ですが右下に「サンダースナイパーA」ってあるのは幻ですよね(笑)
∑(=□=;)
えと・・・・・・・そうです。幻です。
このミッションは自分で勝手に縛りをつけてみてはどうでしょうか?
撤退させられる前に全ての敵を倒したらミッションクリア、と(笑
……出来るんだろうか(汗
撤退命令入る前に倒すのはたぶん無理かと思いますが(笑