△ 月□日 晴れ
インセクトヒル攻略戦に参加した。包囲網も完成し次々と攻撃を開始するも、インセクトヒルにダメージはない。さらに羽蟻の襲撃を受け、予想以上の激戦となった。
そんな中、民家の屋根に一人のペイルウイング隊員がいた。
誰もが攻撃する中、ただじっとインクセトヒルを眺めている。こんな時に何をしてるんだ!?と叫びたくなったが、なぜか声はかけられなかった。やがてプラズマランチャーを静かに構える。だが、やはり撃たない。一体、本当に何をしているんだこいつは?といいかげん放っておこうと走り出した時、彼女は一発を撃った。 まっすぐに青白い光跡を残して飛んでいったプラズマ弾が直撃する。一撃。そのたった一撃でインセクトヒルが崩壊し始めた。
それこそ点をついたかのごとく。まさか、その一点を狙っていたのか? 針の穴を通すような射撃を、それこそっ放物線を描いて飛んでいくプラズマランチャーでやってのける腕に言葉をも失う。
ふと見ると、彼女は泣いていた。司令部の主さんの声が響く中、ただ崩れるインクセトヒルをじっと眺めて…。
あのインセクトヒルと何か因縁でもあったのだろうか。だが、それを尋ねる事は出来なかった。
〜ある陸戦兵の日記より抜粋〜
〜真相〜
巨大蟻塚改めインセクトヒル。
いつまでもそれを放っておくわけにはいかないと、ついにEDFはインセクトヒルを破壊作戦を開始。
当然、私も借り出されたのだが……さすがに複雑な気分だった。
あの絶景ポイントがなくなってしまうのだ。
まぁ、確かに羽蟻がぶんぶん飛びまわって、酸がバシャバシャ飛んでくるけど、それを帳消しに出来るほどに眺めはいいのだ。
それを…。それを崩すなんて!!
やり場のない気持ち。だが、放っておけば被害は増えるばかり。でも…やっぱり――――。
一人その場にて悩む。壊してほしくない。
すでに攻撃が始まっているらしく、あちこちからロケット弾などが叩き込まれる。だが、インセクトヒルは堅固らしくなかなか崩れない。
とりあえず構えるが、引き金を引く事はできなかった。
駄目、やっぱり私には――――――
カサカサ……(蜘蛛さんが這い上がり中)
……?
いゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?←声にならない叫び
(パシュンッ!!)←何かが撃ちだされる音
……あ゛……
ちょっとパニックった拍子に、思わず引き金を引いてしまった。
そのまままっすぐに青白い光跡を残して飛んでいくプラズマ弾。
…………。
……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!?
崩れたーっ!?なんで!?どうして!?あんなしょぼい一撃でなぜにー!?
よほど当たり方が良かったのか。それとも蓄積したダメージがたまたま撃った一撃で溢れたのか。それは誰にもわからない。ただハッキリしている事は、私が止めを刺したと言う事だ。
崩れゆくインセクトヒルを眺めつつ、その場で呆然と立ち尽くす。いや、気がつけば涙まで出ていた。これなら他のEDF隊員に崩されていた方がまだまし…よりにもよって、自分が…この手で止めをさすなんて…。
結局、他のペイルウイング隊員に連れ戻されるまで私は佇んでいた…。
おのれ、インベーダー。なぜ、あんな物を作ったのだ・・・。あんな物さえなければ、こんな思いしなかったのにぃ〜!!
To Be Countinue....
■おまけ■
遠くから見ると、インセクトヒルが崩れる様子は壮観ですw
Comment
あーゆー展開大好きです^^
これからも期待してますよぉ
抜くと面白いことやり始めるのでお覚悟ください。(笑)
フェイさんの反応はさりげなく面白いですねー。
地味な面白さを発見しました。。
住宅地といえば建設中と思われる建物もインセクトヒルと同等?の高さを持ってますよねぇ・・・
はっ、もしや今後の展開で・・・!?
失礼しました|彡サッ
>今後の展開
一体何を考えたんです?(汗