敵の数はわずか。
それこそ、両手で足りるくらいの数だ。しかも一番雑魚な黒蟻。
余裕綽々、鼻歌交じり、挙句の果てに目をつぶっていたとしても敵ではない。けれども、私はどーしてもこれで最後とは思えなかった。
Mission36まで来て、敵がたったこれだけなはずがない。絶対に何かある。
例えば、UFOが大量に飛来して、一斉に襲い掛かってくるとか。
例えば、マザーシップがまたひょっこり出てきたりとか。
例えば、ダロガさん部隊が出現し、ビームやら機銃やらを雨あられと撃って来たりとか。
ほかにもあんな事やら、こんな事やら……。考えればキリがない。
とりあえず何があっても驚かないように心の準備をして、目前の黒蟻さん達を片付けることにした。
戦闘開始から、約5分。
ホントにあっさりと終わった。次があるかと身構えるも、レーダーに反応はない。
良かった…。ただの取り越し苦労だったようだ。
「空間に異常。上空に信じられないほどのエネルギーが集まっています!!質量反応はなし。エネルギー反応だけです」
不意にオペレーラーの声が響く。あぁ、やっぱり何かあるんだ。
って言うか……く、空間に異常ですか。
「なんだと?!」
「なんてエネルギー量だ。このままでは地球どころか、宇宙も吹き飛ぶ」
えぇぇぇっ!? いや、それはさすがにどうかと……。
「エネルギーさらに上昇。空間に歪みが発生します」
………なんか、すっごく嫌な予感がするんだけど?
次の瞬間、現れたのはとんでもないものだった。
マザーシップなんか目じゃない。はっきり言ってでかすぎである。
うわぁ、大きいなー。
と、思わず現実逃避すらしてしまう。が、すぐに現実へと引き戻された。あろうことか、攻撃を開始したのである。それも手加減なしの容赦抜きで。
しかもジェノサイド砲もあるし。
飛行ユニットも併用しつつ、全力で逃げまくる。
長射程の武器でもあれば、砲台潰したりも出来るだろうが…あいにくサンダーボウ15Sとレイピアの強化型M2レイピアしか持ってない。届くわけがない。
ともかくかわす。ひたすらかわす。避けて当たって避けまくっていると、さらに状況をややこしくする事態が起こった。
見たことのない円盤まで飛んで来たのである。
いじめだ。絶対にいじめに違いない。まして、たった一人にここまでしなくても良いではないか。大人げない。
一体、私が何をしたと言うのだ。
ちょっと蟻さんや蜘蛛バゥを倒しまくって、UFOを落としまくって、ダロガを壊しまくって、マザーシップを一隻落としただけではなのに。それだけで、ここまでやるなんて……!!
さしあたってひたすら避けまくり、程よくレーザーに当たり、時々吹き飛ばされつつ、見た事ない円盤を落としていると司令部から連絡が来た。
「このままでは全滅する。各員は撤退せよ!! 生きて本部まで戻るんだ!!」
今回ばかりはその意見にも大賛成である。
そんなわけで、すぐさまその場から撤退を開始した。こう見えても、逃げ足も速いのだ。
でも、いつかはあれも落とさないといけないんだろうなぁ…。
To Be Countinue....
■ おまけ■
浮遊都市アダン。と名前を知ったのはごく最近の事。攻略本すら買わなければ恐らく知る事もなかったでしょう。それはれておいて――――
初めてここの面を見た時、オペレーターの言葉に「は?」と眉を顰め、出現した奴にあまりのでかさに画面を前に唖然として。続いて繰り出されるレーザーの雨に、うそぉぉぉぉっ!?と驚愕したのを覚えています。
まさにインパクト充分でした。
でも、作中でも言ってますが…。たった一人相手にここまでしなくても…と思ったのも事実だったり。
Comment
ラッキ〜♪
ま、それはそれとして
確かに終章はっきし行って死にかけました
あれはたしかにいじめですよね〜
あの浮遊都市の名前は知りませんでした。
アレには散々泣かされましたね、
特にプラズマランチャー風の攻撃でよく吹っ飛ばされる・・・orz。
そういえば、あの新型円盤(?)を
倒したときの「バギン!!」という音がなぜか好きです。
自分だけ?。
近衛兵の見方化コード使用すると近衛兵が虐められる・・・と(笑
皇帝都市はインフェルノですと飛んでても簡単に直撃させてくれますからねぇ〜・・・
「いじめ」と思う暇もなく昇天・・・(汗
最後に一言、前回いらぬことを吹き込んでフリーズさせてしまって申し訳ありませんでした(汗
普通だったら秒殺でしょうね、あれは(汗)
>最後に一言
いえいえ。考えもせず連発した自分が悪いのでお構いなく(汗)