EDF防衛記録

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　東京を占拠したインベーダーの大部隊(？)を前に一台の戦車が止まっていた。
　元第７２戦車隊３番車輌。かつて、攻撃を反射する強敵と遭遇し、苦心の末に撃退。そしてその後の被害状況に真っ青になって逃走。さらに、勝手にギガンテスを持ち出してのドライブ中に新種の巨大生物と遭遇・殲滅。その後、またしてもあまりの被害状況に、やっぱりその場から逃走したあの戦車である。

　そして、今――彼の乗るギガンテスは、まさにその大部隊に対して一台で攻撃を始めようとしていた。

　以前、敵が集結していたポイントへの攻撃を行うペイルウイングの援護として現場に派遣された時の事。彼は一足先に現場へと辿りついてその場で待機していたのだが、ちょっと手洗いに出かけている間に何者かに愛車改め愛戦車を破壊されるというアクシデントに巻き込まれたのである。(Mission33参照)
　犯人はいまだ不明だ。ただインベーダーでないことだけは間違いない。

　ともかくそんなことがあり、彼のギガンテスは大規模な修理を行う事になったのである。
　そしてようやく修理が終わり、試運転を兼ねて出向いた先でバッタリ遭遇。あとは野となれ山となれ。

　ゴクリ…と唾を飲み込む音が響く。
　敵はキャリアーが三機と蟻が多数。それは大した脅威ではない。そして、噂にきく新型の空戦艇【インペリアル・ガード】も多数。
　地を這う戦車にとって、空を飛ぶ相手は脅威だ。
　しかし、かつてあの反射円盤【シールド・ベアラー】と対峙した事もあったが、今回は事情が違う。
　敵は絶えず動き回り、しかも攻撃を仕掛けてくる。動き回る空飛ぶ的を狙うのは、さらに難易度が高いのだ。

　しかし、それでも戦車乗りの端くれ。まして、難易度は高くとも不可能ではない。

「やってやるっ！！」

　覚悟を決まった。すぐさま主砲のトリガーである□ボタンを押す。
　唯一の武器120mmキャノン砲が火を吹き、遠くのキャリアーに当たる。それと同時に敵が一斉に動き始めた。

　さぁ、作戦開始だ。まずは―――――逃げる。

　すぐさまバックギアに入れ疾走。そして集団で追いかけてくるインペリアル・ガードへと砲撃する。

　爆発と同時に数機がまとめて落ちる。固まっていれば、それだけ命中率は上がるのだ。
　さしあたって、最初のうちはそれで幾らか撃墜する事は出来た。

　しかし、数が減ってくるに従って、その戦法は使えなくなってきた。
　ビル爆発巻き添え作戦も敵が動きを止めないために、効果が薄い。それでも懸命に逃げ、距離を開けてから遠距離砲撃で狙うという戦法を取る。

　当然、目視発射であるため……簡単には当たらない。
　だが、何度も何度も続けていくうち。彼の中で何かが弾けた。それこそ、土曜日の夕方にかつてやっていたアニメで主人公とかがパリーンとなってたみたいに。

「ここだ…！！」

　再び撃つ。撃ち出された砲弾は、大きな曲線を描き―――――

　――――見事に当たった。

　それからは命中率が以前よりも上がっていた。もちろん当たらない時は当たらないのだが、それでも前より当たるようになったのだ。
　途中、バックしてビルに突っ込んでしまい、引っかかった所で攻撃されたりとピンチにもなったが、リペアスプレーをも駆使しつつ、彼はついにインペリアルがードを全て撃墜すると言う快挙をやってのけたのである。

　そして、もはや対空戦闘を戦車でこなした彼にとって、黒蟻などは敵ではなかった。ましてでっかくて動かないキャリアーなど言うまでもない。

「や、やったぞ…！！ 戦車でもＵＦＯは全滅できるんだ！！」

　ギガンテスの中で1人ガッツポーズを決める。この収穫は大きい。
　辛く苦しい戦いだったが、また一つ腕が上がった瞬間でもあった。

　そして、彼は気がつく。例によって例の如く、それこそまはやお約束のパターンで。

　目の前に広がるは廃墟。
　インペリアルガード全滅させるのに何発外したのか。その全てはこの廃墟が物語っていた。
　とは言え今回のインベーダーの攻撃は【酸】と【レーザー】。やっぱりどう考えてもインベーダーの手によるものではないことは一目瞭然だ。

「…………」

　しばしの沈黙。そして彼は再び戦車を走らせ始めた。理由は言うまでもない。三度目だし。
　これがＥＤＦが現場に到着する、10分前の話であった。

To Be Countinue....

■おまけ■
　今回、本当に戦車オンリーで制覇しました。リペアスプレーは持っていきましたけど(汗)
　でも、やるもんじゃありません。戦車は飛行機落とす物じゃないし。時間だけはかかりました。外周作戦でちまちまとやるしかなかったので。

　とは言え、プレイ中…対空戦闘終盤辺りから目測射撃の命中率が上がったのは事実です。なんか不思議と当たって。遠距離砲撃が当たると、うれしいのなんのｗ

　チャレンジ好きな方は、はぜひ一度やって見ることをお勧めしますよ〜。